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資産形成を学ぶ方法とは?必要な知識と効率的な勉強法を徹底解説

2025.05.13 Thu

「お金」については、多くの社会人にとって共通する心配事です。2019年に大変な話題となった「老後2,000万円問題」もその表れでしょう。お金の心配を解決する手段の一つが資産形成です。ですが資産形成の方法を熟知している人は少ないはず。そこで資産形成を学ぶ方法を解説します。

目次

資産形成とは?

資産形成とは、自分が持っている現金や不動産などの資産を運用・管理して増やすことです。資産形成の方法は、大きく分けて「預貯金」と「投資」の2種類があります。預貯金については、日本は数十年に渡って超低金利が続いているため資産形成には不向きといえるでしょう。したがって、最近は「資産形成=投資」という認識が一般化しています。投資には、現在の資産が減るリスクも伴いますが、しっかりと勉強してから取り組むことで、そのリスクを軽減することができます。

資産形成を行うメリット

お金の不安から解放される

資産形成によってある程度お金が貯まれば、お金の不安から解放されます。資産形成の方法によっては、資産がお金を生み出し続けることで働かずに生活することも可能になります。

人生の目標を達成できる

「世界旅行がしたい」「自分のお店を持ちたい」などといった人生の目標を達成できます。

老後資金を確保できる

人生100年時代です。仮に65歳で定年となったら、あと35年あります。その間のお金が不安という人は多いはず。若いうちから資産を形成しておけば、老後資金を確保することもできます。

経済知識が身につく

世の中は経済で動いています。どのような職業の人でも経済の知識はあればあるだけ損はしないでしょう。資産形成は、経済を学ぶことでもあります。資産形成を行うことで自然と経済の知識が身についていくのです。

資産形成について勉強するべき基礎知識

資産形成の勉強と聞いても、何から学べばいいのか分からない人も多いのではないでしょうか。まずは次の9項目を勉強しましょう。

1.投資対象の種類と選び方

「株式」「FX」「不動産」――。世の中には数えきれないほどの投資対象があります。あとで説明する勉強方法で、その代表的な種類を学び、「いつまでに、いくら」といった自分の目標が達成できる投資対象を選びましょう。

2.リスク管理

投資は基本的に「ハイリスク・ハイリターン」「ローリスク・ローリターン」です。リスクがない投資は存在しません。資産形成をするなら投資のリスク管理は必ず学ぶべきです。

3.分散投資

一つの投資対象に全資金を費やしてしまった場合、失敗すればその時点で資産形成がとん挫してしまいます。そうならないために投資先を分散しておけば、1つが失敗してもほかでカバーできます。これを分散投資といいます。

4.余剰資金での運用

投資に全財産を費やしてしまった場合、失敗した時点で一文無しになってしまいます。投資を行う際は、生活費を除いた余剰資金(当面使う予定がないお金)で行うことが鉄則です。

5.元本割れと損切り

元本割れとは、投資に費やしたお金よりも投資対象の価値が低くなることです。たとえば、100万円で購入した株式の株価が90万円になる、といったケースが当てはまります。投資を行うなら、ある程度の元本割れは覚悟しなければなりません。そこで重要なのは「ここまで元本割れしたら売却する」という損切りのルールを事前に決めておくことです。

6.長期運用が基本

資産を長期運用することは、短期で大きな利益を狙うことに比べてリスクを軽減できます。安定した資産形成を望むのなら長期運用が基本といえます。

7.複利の活用

複利とは、資産形成で得た利息を元本に組み入れて運用し、利益で利益を生むことです。一方で最初からある資産だけに付く利息を単利といいます。資産は長期で運用すればするほど、単利よりも複利の方が利益が増えていきます。

8.節税を意識する

会社からもらう給料には所得税などの税金がかかります。それは資産形成で得たお金も同じです。ただし、場合によっては節税も可能です。資産形成を行うなら、節税の方法もしっかり勉強しましょう。

9.最新の経済動向

株式など金融商品の価格は、経済動向に敏感に反応します。土地などの不動産価格も同様です。そのため、ニュースや新聞などで最新の経済動向を常に把握しておきたいところです。

効率的な資産形成の勉強方法

資産形成のおもな勉強方法は、次のようなものがあります。

「本・雑誌」

本は、株式投資や不動産投資など、一つの投資方法に対して網羅的に学ぶのに適しています。また、雑誌は経済の最新情報を得るのに有効でしょう。両方とも1,000円から3,000円程度と比較的安価なところも魅力です。

「インターネット」

「株式 初心者」「FX 方法」といったワードで検索をすれば、たくさんの情報を得ることができます。検索ワードを絞り込めば、自分の知りたい情報をピンポイントで見つけられるでしょう。多くの情報が無料で得られるところも利点ですが、その分、内容は玉石混交といえます。正確な情報を見極める必要があります。

「You Tube動画」

金融機関のホームページといった文字情報よりも、You Tubeをはじめとする動画の方が頭に入りやすい、という人は多いのではないでしょうか。You Tubeにも、膨大な量の資産形成の情報が公開されています。しかしながら、こちらも玉石混交なので見極めることが重要です。

「セミナー」

昨今は、有料、無料問わずさまざまな資産形成セミナーが開催されています。こちらでは知識を吸収するだけでなく、その場で分からないことを質問できるケースも少なくありません。ただし、無料セミナーの場合は、有料への導線であったり、その会社が扱う金融商品の営業窓口であったりするので注意が必要です。

「資格を取得」

資産形成に関連する資格には、ファイナンシャルプランナー(CFP・AFP)やFP技能士、日商簿記検定など複数あります。資格を取得することは、それぞれの分野を深く学ぶことにつながります。一通り調べて興味があれば資格取得に挑戦してみましょう。

資産形成を勉強する際の注意点

「すべての情報を鵜呑みにしない」

すべての情報が100%真実とは限りません。特にネット情報や無料セミナーの情報は、発信者の主観が含まれているケースが少なからずあります。「これはお得な情報だ!」と思ったことは念のため、ほかの媒体でも調べるくらいのスタンスがちょうどいいといえます。

まとめ

資産形成の勉強法は、数え上げたら切りがないほどたくさんあります。そして、奥に進めば進むほど専門的で難解になっていきます。最初にそんな難解な部分からスタートすると、なにも理解できないまま挫折するかもしれません。まずは本やネット動画など安価な手段から気軽にはじめてみましょう。

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