将来が変わる!30代投資ビギナーのための資産形成スタートガイド


30代は、資産形成を始める絶好のタイミング。しかし、投資初心者にとって、何から始めたらいいのか、何に注意したらいいのかはわかりづらいものです。
そこで、30代の投資初心者が知っておくべき基本的な投資の考え方や資産形成に必要なステップをわかりやすく解説します。
投資信託から株式、不動産まで選択肢が多いからこそ、自分に合った方法を見つけることが大切。将来に備えて、無理なく投資を始め、不労所得によって着実に資産を増やしていくための第一歩を踏み出しましょう。
資産形成の基本を理解しよう
資産形成は早期から始めることが重要
ほんの数年前まで700円だった行き着けのラーメン屋が900円になっている――。そんな物価の上昇を実感しているのではないでしょうか? 物価が上昇すると、お金の価値が下がってしまいます。日本がデフレを脱してインフレになったと考えると、これまで以上に資産形成が重要になっています。
とりわけ30代は、収入が安定し始める一方で、結婚・子育て・マイホーム購入などのライフイベントなどによって支出が急増する時期です。早いうちから資産形成を始めることが、将来の経済的な安定につながります
◎投資と貯金の違い、どちらを優先すべき?
資産形成の手段には大きく投資と貯金があります。
株式や不動産などによる投資は、銀行預金よりも高いリターンが期待できる一方で、元本(投資したお金)を下回るリスクが伴います。
片や、銀行預金は元本割れのリスクはありませんが、金利は年0.1~0.3%程度とごくわずかです。たとえば、金利が0.3%なら、100万円を預けても1年後に3000円しか利息が付きません。これではインフレ率を下回って実質的に資産が目減りしていく恐れがあります。
大切なのは、投資と預金のバランス。投資にはリスクがあるため、最低でも3~6カ月分の生活費を確保したうえで、資産を増やすための投資を始めるといいでしょう。
30代におすすめの資産形成方法
◎投資信託を使った積立投資のメリット
はじめて投資する人に向いているのが投資信託です。というのも、100円程度の少額から投資できるからです。しかも、たとえば日経平均に連動する投資信託なら、日本の代表的な225社に自動的に分散投資できるので、リスクが低減します。
さらに、投資信託は毎月一定額を購入する積立投資が可能です。これによって、一括投資よりも安定的に運用できます。
◎株式投資の基本とリスク管理のポイント
投資と言えば、“株式”を思い浮かべる方が多いでしょう。株式投資には、値上がりによる大きな利益(キャピタルゲイン)を得られるほか、配当(インカムゲイン)や株主優待なども得られます。いつでも売れるので流動性が高く現金化しやすいのもメリットです。
一方で、株価の下落によって元本を下回る可能性があるどころか、倒産によって価値がゼロになることもありえます。
株式投資は「長期」「積立」「分散」の三原則が基本。自分がどれだけリスクを許容できるかを考えたうえで、この三原則を守るようにしましょう。
◎30代だからこそ始められる不動産投資
近年、人気が急上昇しているのが不動産投資です。不動産投資とは、アパートやマンションを購入して、賃貸に出して家賃収入を得る投資法です。
不動産投資の最大のメリットは、長期にわたって安定的に家賃収入を得られること。ほかにも節税や年金代わり、インフレ対策といった多くのメリットがあります。一方で、物件選びの失敗や空室などのリスクがあります。
不動産に投資する際は、金融機関から融資を受けるのが一般的。20代に比べて、収入が安定している30代のほうが借りやすい面があります。
◎副業で得る資産。おすすめの副業とメリット・デメリット
政府の後押しもあって、近年は副業を解禁する企業が増えています。副業にはやりたいことができたり、収入が増えたりといったメリットがあります。一方で、労働時間が長くなってしまったり、雇用保険の対象にならなかったりといったリスクもあります。
初心者でもすぐにできる副業は、単発アルバイトやフリマアプリでの不用品販売、アンケートモニター、データ入力などです。スキルがある人なら、動画編集やWebライティング、プログラミングといった副業で高単価も期待できます。
30代の資産形成と注意すべきポイント
◎30代に最適な資産形成とは? 長期投資の重要性
人生100年時代、30代の方なら、この先60年以上の未来まで見据えて長期的に資産を形成していくことが求められます。まずは、いつまでにいくらの資産を築きたいかといった目標を立てることが大切です。
◎資産形成におけるリスク管理と分散投資の基本
「ハイリスク・ハイリターン」「ローリスク・ローリターン」が投資の基本中の基本。大きく儲けようとすると、大きなリスクが避けられません。そこで、リスクを下げるために効果的な方法が「分散投資」です。値動きの異なる複数の投資先に資産を分散させることで、リスクを減らすのです。
分散の対象は大きく3つ。「資産」「地域」「時間」です。株式や債券など異なる資産を持つ、地域を分散せる、投資のタイミングを複数回に分けるといった分散がリスク対策の基本です。
◎失敗しないために知っておきたい資産形成の注意点
それでは、どうすれば資産形成で失敗しないのでしょうか? これまで述べてきたように、大切なのは「長期的視点」と「分散投資」です。この2つの基本を守って資産を増やしている個人投資家はたくさんいます。
「絶対に儲かる」投資商品はこの世に存在しません。「ローリスク・ハイリターン」をうたう商品は詐欺です。ハイリスク投資や詐欺には十分に注意しましょう。
今から資産形成を始めよう!
実は、資産形成の最大のカギを握っているのは投資でも貯蓄でもなく、「収入を増やすこと」です。自分自身に投資してスキルを高め、本業でキャリア形成することが最強の資産形成術なのです。
収入アップにプラスして、長期目線でお金にも働いてもらえば、鬼に金棒。未来の安心を手に入れることができるはずです。
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